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【シェアハウス編第3話】過度な火力発電依存の問題点

2018.07.25


【コラム】過剰な火力発電依存はお金がかかる!?震災以降、燃料費の増加分の合計は約15.5兆円

火力発電所の見学ツアーをデートと勘違いしていたえみりちゃん。最後には何事もバランスが大切なことを学んだようですが、日本のエネルギー事情も“バランス”を考えなければならない状況にあります。

普段、何気なく使っている電気は、火力や原子力、太陽光や風力といった発電所で生み出されています。しかし、2011年の東日本大震災以降、原子力発電所の稼働が停止し、不足する電力を火力発電で補ってきました。火力発電での発電量を増やすと、その分使う燃料も増えるため、当然、燃料費も嵩んでいきます。

現在、日本で必要とされている電力の約8割は火力発電所で発電しており、2011~2016年度の燃料費増加額(実績値)を合計すると約15.5兆円もかかっています。

<2017年度の電源構成>

出典:電力広域的運営推進機関「平成30年度供給計画の取りまとめ」を基に作成 ※四捨五入の関係で合計が合わない場合があります

<原子力発電所の停止による燃料費の増加額>

出典:電気事業連合会

さらに、日本は火力発電の燃料となる天然ガス、石油、石炭といった化石燃料の大半を、海外からの輸入に頼っています。燃料の購入価格は世界情勢や輸入国の状況によって大きく変動するため、急な価格高騰も起こり得ます。

燃料費の増加は、私たちが支払う電気料金にも影響してきます。8割近い火力発電への依存は、日常の生活をガラリと変えてしまう懸念もあります。それを防ぐためにも、火力、原子力、水力・太陽光などの再生可能エネルギーを組み合わせ、バランスの良い電源の構成とすることが重要視されています。

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