【大阪・関西万博】現地アテンダントに聞きました!残暑に負けず「万博を楽しむコツ」3選を紹介

2025.09.03

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閉幕まで残り1か月程となった大阪・関西万博。連日メディアで話題となっており、SNSでも「行きたいけどまだ行けてない!」「閉幕までにもう一回は行っておきたい」という声を見かけます。一方で、「この暑さの中で、体力が持つか不安」という人も。会場では屋外で過ごす時間が長くなるため、やはり厳しい残暑は気がかり…。そこでConcent取材班は、会場でお客様を案内する現地アテンダントさんに「万博を楽しむコツ」を徹底取材!空調の効いたおすすめの休憩スポットや楽しいミストスポットなど、初めて万博に足を運ぶ人はもちろん、リピーターも必見の耳寄り情報をお届けします。

 

【万博を楽しむコツ1】 暑さ対策アイテムは万全に!

会場で少しでも快適に過ごしたいなら、お出かけ前の準備が肝心。現地アテンダントさんによると、「パビリオンの待ち時間や移動時間など、屋根のない場所でなるべく体力を消耗させないことが大事」とのこと。まずは、万博のマストアイテムをご紹介します。

 

・日傘、帽子
直射日光を遮り、体感温度を下げる効果がある日傘や帽子をしっかり準備。ハンディファンはあるとベター。ただし、気温が高過ぎるときにハンディファンを使うと逆効果に。暑すぎる日には日陰や空調の効いたパビリオン内で使用するようにしましょう。

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折りたためる日傘があると便利。会場内でも、男女を問わずたくさんの方が使用していました

 

・水筒、マイボトル
水筒やマイボトルも忘れずに。会場内には、無料の給水機やマイボトルの洗浄機が複数箇所設置されているので、いつでも無料で冷たい飲料水を補給できます。時間帯によっては給水機に列ができることもありますが、東ゲートから入ってすぐの「NTT Pavilion」の横や「大屋根リング」の上部などは、比較的空いているそうです。

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無料の給水設備は80か所以上設置。こまめにマイボトルに給水してしっかり水分補給を

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セットすると自動で水が出て、満水になるとピタッとストップ。冷えたお水はとっても美味しかったです!

 

・折りたたみ椅子
現地アテンダントさんが「マストではないですが、あると便利」と話すのが、折りたたみ椅子。会場に入るゲート前での待機時間は、椅子に座って待つことで体力を温存することができます。取材に訪れた日は、パビリオンの入館待ちの行列に並ぶ際に折りたたみ椅子に座っている方も見かけました。ただし、会場内に持ち込めるサイズが決まっている(※)ので、コンパクトなものを選びましょう。

※入場ゲートのX線検査装置で検査が可能なサイズ(幅600mm×高さ400mm×奥行900mm以内)

 

【万博を楽しむコツ2】 涼しい休憩スポットでホッとひと息

来場前に確認しておきたいのが、休憩スポット情報。会場内には至る所にベンチがありますが、空調の効いた場所や風通しの良い場所を選んで休むのが賢い選択!行きたいパビリオンだけでなく、休憩する場所とタイミングも事前にスケジューリングしておきましょう。

 

・「ブラジルパビリオン」横の団体休憩所

【場所】エンパワーリングゾーン内、「ブラジルパビリオン」横
会場内のフードコートやカフェは、満席というケースもしばしば…。そんな時に活用したいのが、予約不要で誰でも無料で利用できる大型の休憩所です。遠足や修学旅行の生徒のための団体休憩所は会場内に7つありますが、「空調が効いているのはココだけ!」と現地アテンダントさんがいち押しするのが「ブラジルパビリオン」横の団体休憩所。約150席の広々とした空間が終日一般開放されているので、テイクアウトしたフードを休憩所でゆっくり食べるのもおすすめです。

※「ブラジルパビリオン」横の団体休憩所は、個人でも終日自由に利用可能。その他の団体休憩所は、平日の14:30以降と土日祝のみ一般開放。

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「ブラジルパビリオン」の右側にある黒い建物が団体休憩所

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折り鶴が飾られたカラフルな休憩所。手洗い用の水道もあります

 

・バスを活用した休憩スポット 1
休憩ラウンジバス「Green Park Bus(グリーンパークバス)」

【場所】セービングゾーン内、「シンガポールパビリオン」「ブルガリアパビリオン」「オランダパビリオン」付近
会場西側「セービングゾーン」付近には、休憩ラウンジバスとして「Green Park Bus(グリーンパークバス)」が設置されています。このバスは、Hyundai Mobility Japanの排出ガスゼロを実現する新型中型電気路線バス「ELEC CITY TOWN(エレクシティ タウン)」を休憩用ラウンジに改装しているそう。空調が効いているだけでなく、USBポートも備えているのでスマホやハンディファンの充電ができるのも魅力です!

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休憩ラウンジバス「Green Park Bus(グリーンパークバス)」

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グリーンを基調とした車内。運転席では帽子をかぶって運転手さんの気分も味わえるので、乗り物好きのお子さんも喜びそう!

 
・バスを活用した休憩スポット 2
「国内メーカーEVバスを利用した休憩所」

【場所】エンパワーリングゾーン内、ミャクミャクハウス横
会場の東側、「大屋根リング」近くの「ミャクミャクハウス」横には、「国内メーカーEVバスを利用した休憩所」が設置されています。このバスは、JR桜島駅-会場の西ゲート間を走る国内メーカー製のEVバスと同型の車両で、2025大阪・関西万博アクションプランで示した「日本のEVバスの技術・ノウハウ発信」の一環として実施しているそう。こちらも、空調&USBポートを完備しています!

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大阪市高速電気軌道株式会社協賛、いすゞ自動車株式会社の協力のもと設置された「国内メーカーEVバスを利用した休憩所」(提供:2025年日本国際博覧会協会)

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ひんやり涼しい車内は快適。写真右下は車内に設置されたUSBポート(提供:2025年日本国際博覧会協会)

 

・大屋根リング

会場のシンボルであり、世界最大の木造建築物の「大屋根リング」下も絶好の休憩スポット。オープンエアですが、日陰になる通路は風が吹き抜け、ベンチも多数設置されているので使い勝手も抜群です。ちなみに、現地アテンダントさんによると、「猛暑日や真夏日に会場内を移動する際は、少し遠回りになっても大屋根リングの下を歩く方が、体は比較的ラク」とのこと。休憩や移動の際は、ぜひ大屋根リングを活用しましょう。

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大屋根リングの下に入ると、思ったよりも涼しくて快適!

 

【万博を楽しむコツ3】 大人も子どもも大はしゃぎ!心地よいミストスポットへGO

会場内には見た目も涼やかなミストスポットも!パビリオン間の移動中もワクワクが止まりません。

 

・いのちパーク

【場所】シグネチャーゾーン中央
「大屋根リング」のほぼ中央に位置する「いのちパーク」では、毎時00分・15分・30分・45分と、15分おきに約3分間大量のミストが噴射!装置から噴き上げられるミストは周りが真っ白になるほどの威力なので、小さなお子さんとは手をつないで、はぐれないようご注意を!

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ミストはきめ細かくずぶ濡れにはならないので、大人も子どもも思いっきり楽しめます

 

・万博会場内・外周バス「e Mover(イー ムーバー)」の東ゲート南停留所

【場所】東ゲートゾーン内、パナソニックグループパビリオン横
ミストの演出は万博会場内・外周バス「e Mover」の東ゲート南停留所でも楽しめます。一定の気温や湿度になるとセンサーが作動し、自動で噴出されるので暑い日にサッと涼むのにもってこい。このバス停には26個の六角LEDビジョンが設置されており、「エネルギーの未来」に関する映像も楽しめます。ちなみに、万博会場では太陽光や水素発電などによる「ゼロカーボン電力」が使われているそうです。

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「e Mover」の東ゲート南停留所。右側に見えるのが六角LEDビジョン

 

もちろんバス停で涼むだけでなく、「e Mover」に乗れば快適に移動できます。「大屋根リング」は一周約2km、東ゲートから西ゲートまでは約1.77km。広大な場内は歩くだけでもクタクタになるので、体力を温存するためにも「e Mover」を上手に利用しましょう。「バスはおよそ3~5分間隔で来てくれるので、暑い日は利用される方が多いです。もちろん車内は冷房が効いているので、移動を兼ねながらひと休みできますよ!」と現地アテンダントさん。乗車料は1回400円、1日乗り放題で1000円です。

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バス停は会場内に6か所。移動の際にはぜひ活用を!

 

まだある!現地アテンダントさんから集めた耳寄り情報

現地アテンダントさんだからこそ知る情報をさらにヒアリング!ぜひ参考にしてみてください。

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「会場は時間が経つごとに倍々で入場者が増えるため、最も会場内の人が少ないのは一番早い時間帯の午前9~10時。ほとんどの海外パビリオンも予約なしで楽しめます」アテンダントAさん(男性・40代)

 

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「『ウォータープラザマーケットプレイス西』と『西ゲートマーケットプレイス』にセブン‐イレブン、『ウォータープラザ マーケットプレイス東』にファミリーマート、『東ゲートマーケットプレイス』にローソンと、会場内にはコンビニが4店舗あります。屋外で長時間並ぶことなく、確実に冷たい食べ物や飲み物が手に入るので我々もよく利用しています」アテンダントKさん(男性・50代)

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セブン‐イレブン西ゲート店。店員さんは万博会場限定のユニフォームを着用しているそう

 

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「おいしいスイーツでしっかりエネルギーをチャージするのも、夏の万博を楽しむコツだと思います。ミャクミャクをモチーフにしたもなかアイスをはじめ、『コモンズ・A館』にあるブルンジ共和国のカヌレパフェ、『トルコパビリオン』の前で販売されているトルコアイスなど、会場には人気のスイーツが盛りだくさん!」アテンダントOさん(女性・20代)

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Concent取材班も、大屋根リング下のJR西日本グループ オフィシャルストア(サテライトストア)で「ミャクミャクもなかアイス(抹茶味)」(右)と「大阪・関西万博フローズンバニラ」(左)をゲット

 

予報によると、大阪は9月以降も厳しい残暑が続く予定。暑い時季こそ、広大な会場の効率的な巡り方や休憩の取り方など、しっかり計画を立てておくことが重要です。暑さ対策グッズを準備し、クールスポットを最大限活用しながら、閉幕が迫る大阪・関西万博を存分に楽しみましょう!

※記事の内容は2025年8月時点の情報です。訪れる際は、公式サイトやSNS等で最新情報をご確認ください。

 

企画・編集=Concent 編集委員会


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『無理のない省エネ節約』(経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト)

『省エネ・節電 お役立ち情報』(電気事業連合会特設サイト)