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連載:家電の賢人・奈津子のイチオシ家電⑦

2018.08.31

元SDN48で、現在は家電製品アドバイザーとして活躍する奈津子さんが、実際に使って試した今イチオシの家電をご紹介。 美容家電やオシャレ家電、調理器具など生活を豊かにしてくれるアイテムの中から、季節やシーンに合わせたカテゴリーをピックアップ。お気に入りを見つけて、家電ライフを満喫しよう!

家電アドバイザーの資格も取得する女優・奈津子さん。「もしもの備えにもなるアイテムをチェックしましょう」

 

【9月のテーマ:普段はアウトドアで活躍!! もしもの時に備える防災/アウトドアグッズ】

涼しい風が吹き外で過ごしやすくなる9月は、シルバーウィークもあり、キャンプや登山、バーベキューをはじめとしたアウトドアを楽しむ人も多い季節。携帯できるライトやラジオなどはアウトドアを楽しむのには欠かせませんが、そんなアイテムには防災にも役立つものがたくさんあることをご存知ですか? 9月1日は「防災の日」でもあり、備えを見直すにもいい機会です。そこで今回はいつもと趣向を変えて、災害で電気が止まってしまったときにも使えるアウトドアグッズをご紹介します。
 
お試ししたのは右からコールマン「クアッドマルチパネルランタン」、ソニー「FM/AMポータブルラジオ ICF-B09(カラー/ホワイト)」、BioLite「キャンプストーブ2」、Flip-Box「フリップボックス クラシック(カラー/イエロー)」
 
■分割して複数人で使える多機能ランタン!
コールマン「クアッドマルチパネルランタン」
4つの着脱式ランタンを備え、本体に装着したままでも、外してハンドライトとしても使えるLEDランタン。明るさは最大800ルーメン(約60ワット相当)。アウトドアシーンはもちろん、停電時に家族で1つずつ分けて持ったり、通路や部屋の各所に置いて照らしたりなど、幅広い使い方ができる。単1形乾電池4本でも8本(別売り)でも使用でき(使用可能時間は異なる)、USBポートで携帯電話など小型電子機器の充電も可能。
 
赤×黒のカラーリングがオシャレなランタン。円錐型で360°照らしてくれる。
 
上部に持ち手が付いているので、持ち運びしやすい。
 
奈津子「重さはあるけれど、その分しっかりした作りで安定感があります。人気のブランドですしデザインがかっこいいので、フェスやキャンプに持っていきたくなりますね」

コールマン「クアッドマルチパネルランタン」
40個のLEDを搭載し、明るさは写真左から順にLow、Medium、Highの3段階で調節できる。単一形乾電池8本での使用可能時間の目安はそれぞれ400時間、120時間、20時間。

「懐中電灯を忘れちゃった?はい、これ使ってね」と、取り外せばハンドライトに。背面がマグネットになっているので金属製のものにはくっつけることができる。

ハンドライトの持ち手は角度が調節できるので自立させたり、ドアやテント内にひっかけたりできる。ハンドライトとして使用する際の明るさは2段階調節でき、前面には懐中電灯として使えるLEDを搭載。ハンドライトを外した本体もそのままランタンとして使える。

スマートフォンや携帯電話、ラジオなど小型電子機器のUSB充電ができる(出力は5V/1A)。
 
 
奈津子「ハンドライトになるという発想が面白いですし、とても便利! ハンドライトはスマートフォンくらいの大きさ、厚さなので、ポケットに入れられるサイズ感も利便性が高いです。着脱もすごく簡単ですし、使用時間が長くて非常時の明かりとしても安心ですね」
 
■手回し充電ができ、ラジオ、ライト、充電器の3役をこなす!
ソニー「FM/AMポータブルラジオ ICF-B09(カラー/ホワイト)」
 
キャンプやバーベキューでBGMを流したりお天気情報を入手したりと活躍するFM/AMラジオ。ハンドルを手回しすることで内蔵充電池に電気をためてラジオが聴けるほか、ライトとして使用したり携帯電話やスマートフォンを充電したりできる優れモノ。FMを聴くときはアンテナを伸ばし、AMを聴くときは本体(アンテナ内蔵)の向きにより受信状態を調節。単3形乾電池2本(別売り)でも使用可能。

キャリー用のポーチ、ストラップ、携帯電話などの充電に使うマイクロUSBケーブルや充電プラグアダプターのほか、非常時を知らせるための笛が付いているのも防災用としてポイントが高い。本体カラーはオレンジもある。

本体は約376g(電池含む)と軽量なので、片手でラクラク持つことができる。本体横についているハンドルを回してスマートフォンの充電にトライ!

画面を確認すると…「充電できました! ハンドルが軽くて回しやすいのがいいですね」と奈津子さん(ハンドルを回さずに内蔵充電池から充電することはできません)。
 
1秒間に2回転以上の速さで回すのがコツ。1分間回すと使用できる電力の目安は、電話の通話は約1分間、FMは約50分間、AMは約75分間、ライトは約15分間(目安)。乾電池の場合は、単3形乾電池2本使用(使用可能時間の目安はFM約80時間、AM約100時間、ライト約50時間)。
 
ラジオからはクリアな音が聴こえてきて感度良好! ヘッドホン(別売り)をつなぐこともできます。
奈津子「1分間の充電で、意外と長い時間使えるということに驚きました。テント泊など電源がないところで携帯電話の電池切れちゃった!なんてときにも便利です。そしてラジオはいざというときに本当に心強いツールで、非常時の情報を得られることはもちろんですし、人の声が聞こえるだけでも少し安心できますよね」

 
ライトは懐中電灯代わりになるスポットライトと、置いて使えるソフトライトの2つを備える。
 
勢いよく息を送ると「ピピーッ」と高めの音が鳴る非常用の笛。いざというときに自分の存在を知らせることができる。
 
奈津子「非常時はパニックになりがちなので、使い方がシンプルなものがおすすめです。その点からもこの手回しラジオは説明書がなくても基本操作がわかるくらいシンプルなところがいいです。しかも軽く、ストラップもついていて持ち運びもしやすいです。アウトドアで使う際には乾電池を使用すれば面倒ではないですし、防滴なので川辺でバーベキューなどのシチュエーションでも安心ですね」
 
 
■焚火を楽しみながら蓄電できる!
BioLite「キャンプストーブ2」
焚火で発生した熱で発電し、その電力で内蔵されたファンを回して燃焼効率を上げ、強力で安定した焚火調理ができるキャンプストーブ。燃料になるのは小枝や松ぼっくりなど自然のもの。余った電力は本体に蓄電され、焚火をしているときでも、していないときでも携帯電話やスマートフォンなど電子機器を充電できる。
 
本体のほかに収納袋、フレックスライト、本体充電用USBケーブル、着火剤を付属。2600mAhまで蓄電できるリチウムイオン電池を内蔵している。

ステンレス部分がガスストーブ、オレンジ色の部分がバッテリーモジュールになっていて取り外し可能。使わないときはストーブの中にバッテリーが収納できてコンパクトに。

着火剤に火をつけてストーブに入れたら燃料を投入。ファンが回り、ラクに火をおこすことができる。このまま焚火を楽しんでもOK。

4段階の風力調節で火力が調節可能。インジゲーターで火力・風力・蓄電量も一目瞭然だ。
 
ストーブ上部の五徳に鍋やフライパンを置いて調理ができる。専用のケトルポットやグリルなどオプションアイテムもある。
 
奈津子「あっという間に火がつきました! ストーブの上部が五徳になっていて調理ができますが、こんなに小さいのに十分な火力がありますね。焚火で調理ができるなんて、アウトドア気分が盛り上がっちゃいます」

 
電源の下にあるUSBポートには、付属のフレックスライトをつなげて手元を照らしたり、スマートフォンなど電子機器のUSB充電ができる。USB出力は2A。
 
奈津子「バッテリーの蓄電量が2600mAhというのはすごいですね。火が起こせ、電力が作れ、明かりをとったり調理したりできる…サバイバルのための基本要素がそろっています。焚火をしながらでも充電ができますし、小枝など自然のものを燃料に利用できるのは、燃料確保が難しい非常時にも役立ちますね」
 
■クーラーボックスなのに440gの超軽量で折りたためる!
Flip-Box「フリップボックス クラシック(カラー/イエロー)」
 
ドイツから上陸した折りたためるクーラーボックス。発泡スチロールよりも丈夫で熱にも強い発泡ポリプロピレン製で、折りたたみ機能を実現。使わないときはクローゼットに、車の荷台にと収納しやすい。耐荷重15kg、重さ440gという丈夫さと軽さも魅力的。保冷だけでなく保温もでき、テイクアウトフードを温かいまま持ち帰りたいときなどにも便利。

ポップなカラーリングが目を引く「フリップボックス クラシック」は、容量23リットル。他にレッド、グリーン、ブルー、ホワイトの全5色を展開。保冷・保温機能がアップした「フリップボックス プレミアム」もある。

折りたたむと厚さはたったの8.4㎝! 軽さに奈津子さんも驚きの表情。
 
奈津子「すごく軽い! 片手でも持てちゃいますよ。クーラーボックスって重いしかさばるけれど、これならデザインもかわいいですし女性が使うのにもオススメですね」

組み立ては内側にたたまれた部分を引き出すだけなのでカンタン。汚れたら水洗いもOK。

奈津子「密閉性があって、保冷・保温に期待できますね。非常時に冷蔵庫から冷凍商品や生ものなどを避難させるのにピッタリ。自宅やオフィスに1つ置いておくと役立ちそうです。キャンプや海水浴などのレジャーだけでなく、スーパーマーケットで冷凍・冷蔵商品を買うときにも使いたいですね」
 
 
機能性はもちろんデザイン性も高いアウトドアアイテムたち。平時はレジャーを盛り上げ、非常時は命を守る存在になります。
奈津子「私たちの生活には家電製品は欠かせませんが、もちろん電気がないと動いてくれません。異常気象など近年は災害が増えているように感じますが、私自身も停電があったときに暮らしに電気がいかに大切かということを実感しました。今回ご紹介したアイテムは、明かりはもちろん携帯電話などの充電ができる機能が非常時にはとても役立つと思います。もしもの時に備えておきたいですね」
 
 

奈津子

女優・タレントとして活躍する傍らで家電製品総合アドバイザーの資格を取得。独自の視点によるレビューを多くの連載やTVで発信中。毎週火18時頃TOKYO FM「スカイロケットカンパニー」生放送、21時~テレビ東京系列「開運!なんでも鑑定団」にレギュラー出演中。オフシャルインスタグラム@natsuko_kaden。 オフィシャルブログ「ナツアキブログ