
タレントとして活躍する山之内すずさん。2025年に関西電力「#ゼロカーボンジュール」のアンバサダーを務めるなど、環境や社会の課題にも等身大で向き合っている姿が印象的です。そんな山之内さんに、現在の仕事観から、地域や子どもたちへの気持ち、暮らしにおける「電気」へのこだわりまで、ありのままの想いをたっぷり語っていただきました。
借り物ではない「自分の言葉」で伝えたい。素直になることで広がった世界
——『FIFAワールドカップ2026 デイリーハイライト』(NHK)や情報番組『ひるおび』(TBS)への出演など、幅広いジャンルでご活躍されていますね。
タレント活動を始めて今年で8年目になりますが、本当にたくさんのことにチャレンジさせていただいています。ここ数年で、情報番組やスポーツ番組、街歩きのロケ番組などに呼んでいただく機会も増えていて、今の仕事が自分にすごくフィットしているなと実感しています。
いろいろな現場を経験する中で、「スタジオにいるより、ロケで街の人と触れ合うほうが向いている」とか、「新しい知識を吸収することに面白さを感じる」とか、だんだん自分の内面が見えてきて。自分自身の「好き」や「得意」を少しずつ発見しているところです。

20代半ばを迎え、仕事の幅が広がってきたという山之内さん
——お仕事の中で大切にされていることはありますか?
私の軸は、昔からずっと変わらず、「求められている役割を全うすること」です。10代の頃はありがたいことに「ティーンのカリスマ」なんて呼んでいただいていましたが、20代になった今は「等身大の女性目線」を求められることが増えました。
だからこそ、借りてきた言葉ではなく「自分の言葉で誠実に喋ること」をすごく意識しています。求められている役割をしっかり果たした上で、どう自分らしさを出していくか。そのためには、自分に嘘をつかないこと、心から興味を持つこと、そして誰よりも自分がその仕事の現場を楽しむことが大切だと考えています。
それと、一番大きな成長だと思うのは、知らないことを隠さずに「知らない」と素直に言えるようになったことです。昔は知識や経験が少ない分、「みんなが知っていることだったら恥ずかしいな」という気持ちもあったのですが、素直に「知らないです、教えてください」と言えた方が、たくさん面白い情報を聞けるし、何より自分自身が楽しめますよね!
「子どもたちの居場所を作りたい」自分の足で立てるようになった今だからできること
——2025年に関西電力「#ゼロカーボンジュール」など、これまでSDGsや環境関連プロジェクトに数多く参加されていますが、そうした経験を通して特に気になった社会の課題はありますか?
10代の頃から社会課題について学ばせていただく機会が多く、学んだことを地元の友達に話したり、議論したりすることもよくあって、「自分に何ができるのか」をいつも考えています。その中で、私が今一番関わっていきたいと感じているのが「子どもへの教育」や「子どもが子どもらしく過ごせる空間づくり」です。
実は、芸能界に入る前は、福祉関係の仕事がしたいと思っていたんです。私自身、自分のために何かをするよりも、「誰かのために行動することで得られる幸せ」を強く感じるタイプなのかもしれません。
それから、自分の幼少期を振り返ったときに「子どもらしく伸び伸びと過ごせたか」と聞かれると、そうではありませんでした。だからこそ、子どもたちには伸び伸びと学べる環境や、自分らしく成長できる場所があってほしいという想いが人一倍強いんです。

SNSでつながる若い世代のお悩み相談に乗ることもしばしば
——子どもの教育や福祉に深い関心を寄せるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
「私は街全体に育ててもらった」と強く感じているんです。幼少期に住んでいたマンションは子育てファミリーが多くて、悪いことをしたらちゃんと叱ってくれるご近所さんがいましたし、心配してくれる学校の先生もいました。また、高校生の頃の自分自身がすごく大変だった時期も、近所のごはんやさんが「ほぼタダ」みたいに温かいごはんを食べさせてくれたりして……。
常にどこかで誰かが自分を見守ってくれている感覚があったからこそ、まっすぐ大人になれたんだなという自覚があります。最近は近所付き合いや地域とのつながりが薄れつつある時代だと言われますが、「誰かがちゃんと自分を見ていてくれる」と実感できるだけで、その子の中に生まれる希望があると思うんです。
——ご自身が受け取った温かさを、次の世代に伝えていきたいんですね。
おなかいっぱいご飯を食べて、安心して眠れる場所がある。ただそれだけで、子どもたちが描ける将来の選択肢や夢の幅って、随分と広がると思うんです。もちろん、私一人の力で子どもたちを取り巻く環境をガラッと変えることはできません。でも、「大丈夫だよ、いろんな場所であなたのことを見守っている大人の目がちゃんとあるからね」ということを知ってもらいたいんです。
実は最近、ようやく「自分の面倒を自分で見られるようになってきたな」と感じているんですよ。自分自身がブレずに確立できていないと、周りの面倒を見たり何かに貢献したりすることってなかなか難しいですよね。自分自身の足で立てるようになった今だからこそ、次のステップとして、社会に少しでも良い変化を届けられる活動に挑戦していきたいです。

約40キロメートルも歩いて徒歩で旅行をするほどの散歩好き(写真:@__suzu__chan)
——子どもの笑顔を守るために、将来かなえてみたい夢はありますか?
まだ具体的な計画ではないのですが、一番の理想は「地元のお惣菜屋さん」みたいなお店を開くこと!私は料理を作ることが大好きなので、体に優しい手作りのお惣菜屋さんを地元でやりつつ、子ども食堂のような「子どもたちの居場所」になれる空間をいつかつくれたらいいなぁ、と思っています。
人のおなかを満たしているときって、幸せなんですよね。だから、いつもお世話になっている人を自宅に招いてご飯会を開いたり、お仕事の現場に手作りの差し入れをたくさん持っていったり。あったかいご飯を食べているときって、みんな心が平和じゃないですか。そういう幸せで平和な瞬間を一つずつ増やしていくだけでも、世界は少しずつ温かくなっていくはずです。
「何これ、めっちゃオモロイやん!」日常の好きとつながる環境問題への気づき
——さまざまなプロジェクトに参加されたことで、ご自身の意識や日々の行動に変化はありましたか?
環境問題に真摯に取り組んでいる企業さんが「こんなにたくさんあるんだ!」と気づけるようになりました。例えば、ショッピングモールへ行ったとき、何気なく貼られているポスターに「この施設の電力はこうやってつくられています」とか、「生ゴミはこんなふうに回収して循環させています」といった取り組みが書かれていると、すごく面白くてじっくり読んじゃうんですよ。
それに、私の趣味にまつわる場面でもたくさんの発見があったんです。料理をするときにも食品のパッケージが年々環境に優しい素材に変わっているのを感じますし、大好きな編み物でも「工場で余った糸を一般向けに活用しています」「バナナの葉っぱから糸を作りました」といった商品に出合ったりして。自分の好きなことや趣味の領域でも、環境に配慮した選択肢ってこんなにたくさんあるんだなと、自然と目を向けられるようになりました。
「環境にいいことをしなきゃ!」と肩肘を張るのではなく、「何これ、めっちゃオモロイやん!」というワクワク感から始められることが、世の中にはたくさんあるんだなって実感しています。「面白そう」から入るほうが、無理なく楽しく続けられますよね。そうやって日常のあちこちにある工夫を楽しめるようになったのは、いろいろなプロジェクトに関わらせていただいたおかげだなと本当に感謝しています。

ビーニー帽子やボンネット、カーディガンなど、さまざまな編み物作品をInstagramで見せてくれる(写真:@suzu____chan、2024年)
料理もインテリアも自分らしく。電気の力がかなえてくれる「至福のおうち時間」
——電力関係のプロジェクトにも参加されていますが、暮らしの中で、「電気があって良かった」と実感する瞬間はありますか?
今の家はIHクッキングヒーターなんですよ。これまではずっとガスコンロを使っていて、「料理は絶対、火しか勝たん!」なんて思っていたんですけど……IH、めちゃくちゃ便利ですね!電気の力に感動して、周りの友達にも「IH、すっごくいいぞ!」って勧めまくっています(笑)。
お肉を長時間コトコト煮込む料理をよく作るんですが、IHだと火の元を心配し続けなくていいですし、火を使わない時はフラットな作業スペースとして使えるのもありがたいです。何より使った後にサッと拭くだけで掃除が終わるのが素晴らし過ぎて。キッチンをいつもきれいに保てるので、日々の料理モチベーションがすごく上がります。
自分にとっての「帰りたくなる自宅の空間づくり」を考える中で、電気は絶対に欠かせない存在です。外で刺激をたくさん受ける分、私にとって「おうち時間」は心をほぐすための大切な時間。だからこそ、大好きな料理をしたり、リラックスできる灯りを整えたりすることをとても大事にしています。自分なりのこだわりを大切にしながら、居心地の良い暮らしをつくっていきたいですね。

ごはんを作って、食べてもらうことが好き。「食べることは生きること」という言葉を大事にしている(写真:@__suzu__chan)
——今後、挑戦してみたい仕事や、SNSなどの発信を通じて実現したいことはありますか?
欲を言えば、「今の状態をキープすること」が理想です。でも、私がいる業界で現状維持をするためには、努力し続けなければいけません。年齢やライフステージに合わせて、自分に合う仕事も変わっていくので、私自身の幅を広げながら、ひたむきに目の前の仕事に向き合っていきたいです。
「ほんまに仕事が大好き!」って胸を張って言える今の状況が、すごく幸せなんです。これからもそう言い続けられるように、「自分に嫌われない自分でいつづけること」を一番大切にして、「今日が楽しい!明日はもっと楽しい!」という毎日を、ずっと更新していけたら最高ですね。

子どもたちの居場所づくりの一つとして、SNSでのお悩み相談はこれからも続けていきたいと微笑む
——最後に、山之内さんにとって「電気」とはどのようなものでしょうか?
いろいろな意味で、「温かさ」そのものだと思います。エアコンや照明といった物理的な温もりもそうですし、私にとっては「大好きなおうちに帰ってきたな」と感じさせてくれる雰囲気そのものでもあるんです。部屋の照明もそうですし、温かい料理を作ることもそう。「帰りたくなる場所」には、やっぱり電気って絶対に欠かせないものですね。……と言っていたら、今すぐおうちに帰りたくなっちゃいました(笑)。
【編集後記】「自分の言葉で誠実に話す」ことを大切にされている山之内すずさん。ご自身の経験から、子どもたちの未来や環境に対する取り組みへの想いをまっすぐに語ってくださいました。おうち時間や電気へのこだわりから見えてくる自分らしさを重視した暮らしは、私たちが明日から実践できる素敵なヒントに満ちていて、深く共感させられる時間でした。
山之内すず

やまのうちすず。2001年10月3日生まれ、兵庫県神戸市出身。高校生の頃にサロンモデルを始め、Instagramに投稿していた写真がきっかけでスカウトされ芸能界へ。2019年に恋愛リアリティーショー『白雪とオオカミくんには騙されない♡』(ABEMA)で本格デビューを果たす。SNS総フォロワー数は100万人を超え、現在はタレント、モデルとしてバラエティ番組やTVCMに多数出演するほか、女優として映像作品にも活躍の場を広げている。趣味は料理、編み物、散歩。
HP:https://uniiique.jp/talent/suzu-yamanouch/
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Youtube:@yamanouchinouchi
衣装協力:シャツ・パンツ/コムサイズム(ファイブフォックス カスタマーサービス/東京都品川区北品川6-7-29 ガーデングレイス品川御殿山/0120-114563)
企画・編集=Concent 編集委員会
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